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「イナビル」を緊急収載‐国内4番目のインフル治療薬

2010年9月30日 (木)

 厚生労働省は、国内4番目の抗インフルエンザウイルス薬として、第一三共のノイラミニダーゼ阻害薬「イナビル吸入粉末剤20mg(20mg1キット)」(成分名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)を、10月4日付で薬価基準に緊急収載する。インフルエンザシーズンに間に合わせるために、通常なら12月となる次の定例収載を待たず、迅速に対応する。薬事・食品衛生審議会薬事分科会の確認を書面で得た上で、9月10日に薬事承認され、9月29日の中央社会保険医療協議会で保険適用が了承された。

 イナビルは、グラクソ・スミスクラインの「リレンザ」と同じ吸入剤。薬価はリレンザを比較薬とし、類似薬効比較方式Iで算定した。

 リレンザが1日2回5日間吸入しなければならないのに対し、イナビルは単回吸入で済み、利便性や服薬コンプライアンスが向上し、より確実な治療の完結を可能にする。また、小児300例を含む日本人2000例をはじめ、国内外で総数2300例の臨床試験を実施し、世界に先駆けて日本で開発した点も特徴だ。そのため、これらを評価して有用性加算IIを適用し、10%を上乗せした。ノイラミニダーゼ阻害薬は既に3成分あるため、限定的な評価となった。

 さらに、他のインフル治療薬と異なり、承認当初から小児適応を有していることを評価し、小児加算も付けた。加算率は、インフル患者に占める小児の割合が高く、予測投与患者も相当数見込まれことを踏まえ、10%にとどめた。

 なお、臨床試験データは限られているものの、タミフル耐性ウイルスにも一定程度の効果がある。

 1クール薬価は4161円で、リレンザの3374円を787円上回る。

 企業が予測する市場規模は、初年度が180万人で64億円、ピーク時の2年目が359万人で128億円。

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