青森県薬剤師会、岩手県薬剤師会、宮城県薬剤師会、福島県薬剤師会の現時点での対応をまとめました。
岩手県薬剤師会
11日付で県薬会館事務局内に、災害対策本部を設置
岩手県薬剤師会=宮城県と同様に、大きな被災を受けた岩手県では、11日付で県薬会館事務局内に、畑澤博巳会長を本部長とする災害対策本部を設置している。
事務局に14日夕刻までに確認した範囲では、内陸部は目立った被害はない。沿岸部について通信環境が悪く、情報が入ってこないのが現状だ。ただし、釜石方面からの情報では、大槌町には薬局が7~8件ほどあるが、ほぼ水没したとのこと。
なお、岩手県薬では震災に遭った11日から、県薬ホームページ上に県薬の「対策状況および災害情報」を掲示すると共に、「災害安否情報」を求めている。なお、春の通常総会は6日付で開催されていた。
岩手県薬剤師会ホームページ
http://www.iwayaku.or.jp/
宮城県薬剤師会
県薬会館での対応が難しいと判断
宮城県薬剤師会=12日までに、ライフラインの関係から、県薬会館での対応が難しいと判断。急遽、会長の生出泉太郎氏宅(おいで薬局仙台店、仙台市青葉区)に緊急の対策本部を立ち上げ、情報収集を中心に対応を開始した。
東北地方の中でも、最も甚大な被災を被っており、その全容はまだ分かっていない。また相互連絡が難しい中、役員を中心にした招集、情報収集に当たっているという。
また、宮城県薬では、情報通信環境が非常に不安定なこともあり、既に携帯電話を利用した「災害掲示板」を立ち上げている。アドレスはhttp://8423.teacup.com/mypha/bbsまで。
福島県薬剤師会
対策本部を設置、HP上に携帯電話兼用の災害掲示板を立ち上げ
福島県薬剤師会=12日までに、県薬会館内に対策本部を設置、13日から県薬HP上に携帯電話兼用の災害掲示板を立ち上げている。
14日夕刻までには、原発の爆発など、二次災害の回避のため、住民が原発方面(大熊町、双葉町)から大移動しているところで、特に双葉方面については会員との連絡が取れず、情報が入ってこないという。さらに、県庁も崩壊の恐れがあるため、機能していない状況であり、連携も難しい状況だ。また、県薬会館の建物は無事だが、併設の検査センターは機器、設備が壊滅状態になっており、現在生きているライフラインは電気のみで、電話も「今日は比較的つながりやすい」状態とのこと。
掲示板のアドレスはhttp://bbs6.sekkaku.net/bbs/fukuyaku.html
青森県薬剤師会
地震対策本部立ち上げ
青森県薬剤師会=東日本大震災の発生を受けて、11日付で地震対策本部(本部長木村隆次・県薬会長)を立ち上げた。必要に応じ医薬品の調達等、地域住民・県民の医薬品に関する課題に対応していく予定。
また、14日現在、会員薬局からの被災情報は寄せられていないが、同日夕方までに開局状況の収集に努めている。
なお、現時点では、春の総会開催は5月28日を予定している。
青森県薬剤師会
http://www.aoyaku.or.jp/