静岡、神奈川を地盤に、ドラッグストアを展開するCFSコーポレーションは、2013年度を最終年度とする中期3カ年経営計画(12年2月期~14年2月期)を策定した。初年度となる今期は、成長戦略の実現に向けて、既存エリアでの収益力強化を図ると共に、首都圏・中部エリア(東海3県)への出店に注力するほか、新業態店舗「れこっず」の展開も加速させる。また、引き続き調剤併設店を推進し、在宅調剤への取り組みも強化していく計画だ。
『イオングループH&BC事業の中核会社として成長の実現へ』をテーマとした中期3カ年経営計画では、イオングループの中期経営計画と連動して、ドラッグストア事業とその関連事業について、収益力の強化と規模・質の両面で、さらなる成長を図ることを基本方針としている。「ハックドラッグ」ブランドの強化、地域医療への貢献に加え、アジアへの出店も視野に入れた。
重点施策としては、▽既存エリアにおける収益力の強化▽エリアドミナントの深耕▽新規エリアへの展開と新業態店舗の本格出店▽構造改革の継続推進‐‐を挙げている。
このうち出店面では、神奈川・静岡・東京を中心とするエリアドミナントで、都市型店舗や郊外型店舗の確立を図ると共に、新規エリアへの展開として、イオングループとの連携を強め、イオングループのドラッグストア空白地帯である中部エリア(東海3県)への店舗展開を進めていく。
CFSは昨年8月、ドラッグストアの専門性とコンビニエンスストアの利便性を融合した新業態店舗の開発、フランチャイズ事業の展開を目的に、ミニストップ、タキヤの3社との共同出資会社「れこっず」を設立した。この合弁会社によるドラッグ&コンビニ融合店舗は、昨年10月の「れこっず磯子広町店」(横浜市)を皮切りに、伊川谷店(神戸市)、奈良駅前店(奈良市)、摂津市駅前店(摂津市)、新園田店(尼崎市)が開店している。今後は小商圏・シニアニーズへの対応に向け、首都圏を中心に本格出店させていきたい考え。
13年度までの3年間では、新規出店は全体で180店舗の計画。内訳は、首都圏を含む既存エリアで80店舗、中部エリア(東海3県)で50店舗、新業態店舗「れこっず」で50店舗。さらに、都市型店舗、郊外型店舗への転換、調剤併設化などに向けた改装にも積極的に取り組む。