◆大阪市の橋下徹市長は昨年末、全国初の救急車利用有料化の検討を「市戦略会議」で開始する考えを示した。昨年の大阪市の救急車出動件数は過去最高を記録し、人口1万人当たりの年間出動件数も政令指定都市では群を抜く多さだったことが背景にある
◆救急車の出動件数が増大する要因の一つに、高齢社会の進展で本当に搬送を必要とする患者の増加が挙げられる。だが、まるで救急車をタクシー代わりに利用する人がいることも事実
◆救急車の出動にはコストがかかる。有料化すれば、救急業務のコストの軽減が期待できる。さらに、無駄な救急業務出動が減少し、本来、必要のない救急車の出動で、一刻を争う患者を救えなくなるという悲劇を起こす可能性も低くなる
◆その一方で、本当に救急車の必要な人が、経済的理由でためらってしまうことや、重症の患者が自分で軽症と判断し呼ばないケースも想定される。「市戦略会議」では、メリット・デメリットを十分に検討し、救急車が必要な人は必ず利用できる制度を考えてほしい。
救急車利用有料化の検討
2012年01月20日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿