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子宮頸部前癌治療用経口ワクチンの開発に期待

2012年07月04日 (水)

◆大阪中央地域活性化推進協議会の2012年度「おおさか地域創造ファンド中央地域支援事業」に、アンジェスMGの子宮頸部前癌治療用「経口ワクチンの製剤技術」の開発が採択された
◆子宮頸癌治療ワクチン開発は世界中で試みられてきたが、皮下注射など投与経路の問題でまだ成功例はない。今回のプロジェクトは、最新の製剤技術を活用してワクチンの低用量化を図って、経口ワクチンとしての開発を目指すもの
◆同ワクチンの対象は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染者で子宮頸部の軽度異形成あるいは高度異形成の前癌病変を有する女性だ。現在、HPV感染者は世界で年間3億人以上を数え、その10%程度が前癌病変初期段階に移行する。その後の前癌病変後期から、30~40%が子宮頸癌に移行する
◆前癌病変後期の潜在的な罹患数は、米国で10万~15万人、日本で7万~10万人と推定されており、その患者数は決して少なくない。世界初の子宮頸部前癌治療用経口ワクチンが、多くの対象患者に福音をもたらすことを期待したい。



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