◆院外処方箋を持参した患者に対する薬局のサービスは、ある観点から大きく2種類に分けられるように思う。全ての患者が実感しやすい幅広いサービスと、一部の患者にしか実感されにくいサービスの2種類だ
◆幅広いサービスとしては、くつろいで過ごせる広い待合室、プライバシーに配慮した投薬窓口などハード面の整備に属するものに加え、短い待ち時間、薬局スタッフの笑顔やあいさつ、薬剤師の丁寧な服薬説明などが思い浮かぶ
◆一方、患者との対話や医師への疑義照会などを通じて処方を適正化し、効果や安全性の確保に努める薬剤師の業務は、その頻度から、一部の患者にしかメリットは実感されにくい
◆取材で各地の薬局を回ると、どちらかの体制整備が十分でないように思える薬局もある。傾向として薬局経営者は後者を、薬剤師は前者のサービスを軽視しがちではないか。医薬分業のメリットが問われ続けている。国民を味方につけ、薬局の有用性や存在意義を理解してもらうためにも、両方のサービスを備えることが重要になる。
2種類の薬局サービス
2012年07月20日 (金)
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