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国内製薬各社の決算出揃う‐好調際だつ上位4社

2007年5月16日 (水)

 主要国内製薬会社の2007年3月期決算(連結)が15日までにほぼ出揃った。売上高上位10社を見ると、業界平均6・7%の薬価引き下げによって国内売り上げがほとんど一桁かマイナスとなる中で、円安の追い風も加わった海外売り上げの二桁の伸びで、国内減収をカバーした武田薬品、第一三共、アステラス、エーザイの上位4社の強さが際立つ結果となった。特に米国市場での売り上げ増が好業績につながっている。

 上位10社を見ると、上位4社がいずれも増収なのに対し、国内市場を中心に展開するそれ以下の社は、田辺製薬と塩野義製薬を除き、主力品の薬価引き下げやジェネリック薬との競合で減収。その田辺製薬は主力品の生物製剤でリウマチ治療薬「レミケード」が牽引したが、塩野義は得意の抗菌剤市場の縮小もあって、増収に引き上げたのは高脂血症治療薬「クレストール」のライセンス収入があったためだ。大正製薬と小野薬品は減収、営業減益となった。

 際だった好調さを見せたのは、上位4社のうちの武田とエーザイ。武田は、上位社の中では比較的高い薬価改定率「8%弱」の影響を受けたのに加え、移転価格税制に基づく更生処分に関する571億円を追徴税を計上したにもかかわらず、当期利益は7.2%増を確保した。売上高は7.7%の増収、利益は13.8%の営業増益。増収は、糖尿病治療薬「アクトス」が日米欧亜で4割近くの約900億円も伸ばしたことが寄与した。

エーザイは、認知症治療薬「アリセプト」とPPI「パリエット」の主力2製品が日米欧亜で二桁の伸びとなったことで、12.1%の増収、10.0%の営業増益となった。20%増となった米国売り上げが牽引、営業利益は初めて1000億円を超えた。

 第一三共とアステラスは、増収幅はそれぞれ0.4%、4.7%と比較的低く、営業減益。しかし、両社とも合併に伴う非医薬品事業の切り離しや、導入費用、合併関連費用など先行投資的な要素が強く、成長性が損なわれているわけではない。

 第一三共は、降圧薬「オルメテック」の7割もの伸びで減収要因を吸収しており、医薬品事業だけ見れば、6.7%もの増収となる。アステラスは、免疫抑制剤「プログラフ」、過活動膀胱治療薬「ベシケア」の二桁増が貢献している。営業減益(1.3%)となったのは、500億円以上となった開発品の導入費が影響した。

 大日本住友製薬は(前期単純合算比較)、アボットやあすかとの販売提携解消の影響が大きく17.9%もの減収だが、主力4製品はしっかり伸ばしている。2.0%の営業増益も合併によるコストシナジーが出始めた成果となっている。

 配当を増やした会社が目立った。上位10社で減らしたのは大正、塩野義は据え置いた。




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