薬剤師は薬使用に責任を

日本薬剤学会と永井記念薬学国際交流財団は、来日した国際薬剤師・薬学連合(FIP)ミシェル・ブフマン会長の特別公開講演会を開き、多くの薬学生を含む関係者が参加した。主催者を代表して永井恒司理事長は、「G8の中で医師が調剤できる国は日本だけで、そういう意味では三流国と言わざるを得ない。また、欧州には分業という言葉はなく、日本で作られた言葉。日本の薬学の国際化を考える一助としてブフマン氏を招いた」と、講演会開催の趣旨を語った。ブフマン氏は、薬剤師の職能が科学に基づいていること、科学と職能は互いにサポート関係にあることを強調。講演後の質疑を含め、自国・地域での取り組みを例に挙げ、紹介した。
まずブフマン氏は、世界約300万人の薬剤師、薬学研究者を代表するFIPの概要を紹介。その目的について、「薬学における実務やサイエンスを発展させることにより、より良い薬を発見・開発し、適切で費用対効果の高い薬が利用しやすく、安全に用いることができることで地球規模の健康を改善する」ことにあるとした。特に2012年には、薬剤師は医薬品の使用に責任を持つという条項も加えたと指摘。
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