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友人が多い人は避難が遅れぎみ

2017年12月22日 (金)

◆東日本大震災の当日と、その後の死亡リスクを比較すると、当日は友人と交流のある人や家族と同居する人の方が死亡リスクが高く、その後は友人と交流のない人や一人暮らしの人の死亡リスクが高い傾向があること、有意に高かったのは海岸線近くに住んでいた人、震災前に重度のうつ傾向があった人だった
◆東北大と千葉大、ハーバード大の国際共同研究グループが、2010年から取り組まれている日本老年学的評価研究プロジェクトの宮城県岩沼市の縦断調査データを分析した。岩沼市には仙台空港があり、地震1時間後に大津波が押し寄せており、浸水した玉浦地区の65歳以上の住民860人のデータを解析した
◆人付き合いのいい人は他人を助けようとして避難が遅れる、家族と同居する人は避難という意思決定を複数の人々で反対なく合意することが難しいという「集団思考」があったと分析している
◆震災に限らず、大災害は人間の判断を鈍らすということだろうか。各種情報を総合的に判断し、早めの行動が必要ということだろう。



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