ノボ・ノルディスクファーマのオーレ・ムルスコウ・ベック社長は、16日に都内で記者会見し、2017年国内売上高が0.2%増と3年連続で増収を達成したことについて、「国内医薬品市場が前年比マイナス1%となる中、(増収で着地して)満足している」と評価した。特に重点領域の糖尿病領域では、国内インスリン市場が縮小する逆風を受けながらも、基礎インスリン製剤「トレシーバ」と混合型インスリン製剤「ライゾデグ」が売上シェアを拡大し、市場での存在感を発揮した。今後は、3月に承認取得した週1回GLP-1アナログ製剤「オゼンピック」などを投入し、高成長を目指す。
国内糖尿病治療薬市場がSGLT2阻害薬などが拡大し、前年比5%増と成長する一方、インスリン市場はバイオシミラーの参入もあり、1%減となっている。そんな中、ノボが国内で販売するインスリン売上高は約600億円と、インスリン市場では58%のシェアを占有し、前年からシェアが拡大した。基礎インスリンでは50%、混合型インスリンでは76%、速効型インスリンでは56%のシェアを保有し、国内で多く使われている。
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