エーザイは、主力の抗癌剤「レンビマ」と抗PD-1抗体「キイトルーダ」の併用療法に関する米メルクとの共同開発について、既に承認を取得している甲状腺癌など三つの適応症に加え、子宮内膜癌や悪性黒色腫、非小細胞肺癌(NSCLC)など五つの癌種の合計八つの癌種に対する臨床試験と、複数の癌腫を対象としたバスケット型試験を来年度上期までに開始する方針だ。内藤晴夫CEOは1日、都内で会見し、米FDAからブレークスルーセラピーの指定を受けている腎細胞癌の1次治療、子宮内膜癌の2次治療の適応を優先的に開発を進めたい考えで、「早急に承認取得に向かっていきたい」と語った。
レンビマとキイトルーダの併用療法の開発で今回新たに加わった適応症は、既にレンビマが承認を取得している甲状腺癌、腎細胞癌、肝細胞癌に加え、子宮内膜癌、悪性黒色腫、NSCLC、頭頸部癌、膀胱癌の8癌種で全て1次治療での承認を見込んでいる。バスケット試験については、乳癌、胃癌、卵巣癌、大腸癌、脳腫瘍、胆道癌などをカバーする予定だ。
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