下関市で開かれた日本薬剤師会学術大会の分科会では、地域フォーミュラリーの推進に向けた課題や方策を議論した。有効性、安全性、経済性などの観点から使用が推奨される医薬品リストを地域全体のフォーミュラリーとして策定するには、地域の医療関係者、特に開業医など医師の理解が欠かせないとの認識で一致。医師の理解を得るのは容易ではないが、客観的な視点で効果や安全性が検証され、経済的に優れた医薬品の使用は「最終的に患者のメリットになるほか、国民皆保険制度の維持につながることを訴えていく必要がある」などの声が上がった。
フォーミュラリーは、同種同効薬の中から第1推奨薬、第2推奨薬などを選び、医師らに使用を促すもの。あくまでも使用を推奨するだけで医師の処方を制限するものではないが、医師が警戒感を抱く取り組みでもある。
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