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新型コロナで役割果たす登販者

2020年05月01日 (金)

 医薬品登録販売者制度が施行されてから10年以上が経過した。現在までに、登録販売者試験の合格者数は20万人を大きく超えて30万人に迫る状況にある。実際、ドラッグストア等の店頭で働く従業員にも、登録販売者の資格を保有する人は増えているようだ。胸などに「登録販売者」と記された名札を付けている従業員を目にする機会も多い。

 登録販売者は、義務付けられた外部研修を受講し、店舗でのケーススタディを中心とした実践的な内容を学んでいる。登録販売者の認知度拡大を課題とする声もあるが、地域の生活者に寄り添う形で自らの資質向上に努めており、その存在感は確実に増しているように思う。

 そうした中で、厚生労働省令と通知の改正によって、登録販売者の管理者要件が見直された。具体的な内容を見ると、経過措置期間の延長に関して、旧試験合格登録販売者に関する経過措置(そのまま管理者でいられる期間)が2021年8月1日まで延長された。

 これにより、過去5年間のうちに月80時間以上の実務経験を取得できずに、今年4月1日以降は管理者資格を失うことが見込まれた登録販売者も延長期限までは引き続き管理者でいられる。

 実務・業務経験算定方法の弾力化については、これまでの制度では月80時間勤務未満の登録販売者は管理者になれなかったが、過去5年間のうち合計で1920時間の勤務時間(月単位で通算2年間の勤務が必要)があれば管理者になれることとなった。

 今回の見直しに関して、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、「医薬品の安全管理に必要な店舗管理者の実務、業務経験の水準を維持しつつ、近年の勤務環境の変化に柔軟に対応した業界にとって大変重要な改善」と評価し、歓迎の意を示した。登録販売者の管理者要件の緩和は、店頭で働く登録販売者のモチベーション向上にもつながるだろう。

 一方、店舗管理者になれば相応の責任も生じることとなり、従業員を監督し、先導していく役割が求められる。店舗全般の運営にも目を光らせる必要がある。現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響でマスクなどが不足し、ドラッグストア店頭では、来店者から罵声を浴びせられる場面も増えていると言われるが、そうした厳しい場面で店舗管理者は矢面に立っている。

 地域生活者に寄り添うという責任感を背負い、毎日のようにドラッグストア店頭に立つ登録販売者をはじめ、店舗管理者や従業員の姿には頭が下がる思いだ。

 世界を覆う新型コロナウイルス感染症の危機に際しても、しっかりと自らの役割を果たす登録販売者の姿を目の当たりにしている国民は多い。理不尽なことも多く厳しい状況と思うが、登録販売者に対する認知度は間違いなく拡大していくはずだ。



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