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【第53回日薬学術大会】自動薬剤ピッキング装置発売‐ユヤマ「DrugStation」

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会
話題の調剤支援システム

ユヤマ「DrugStation」

 ユヤマは、処方箋の内容に基づく医薬品の取り揃え(ピッキング)業務を自動で行う自動薬剤ピッキング装置「DrugStation(ドラッグステーション)」を8月に新発売した。

 DrugStationは、本体部とピッキング台で構成されている。本体には、薬品トレイが整然と配置され、薬品箱だけでなくPTPシート、漢方、点眼薬、軟膏チューブ、予製した分包品などが収容可能。薬品トレイは、S・M・Lの3サイズあり、仕切を使うことで、一つの薬品トレイにおいてもSとMは2薬品まで、Lは2薬品から最大5薬品まで収載できる。基本構成サイズ(幅3600mm仕様、ピッキング台1台構成)でS・M・Lトレイの組み合わせ次第で約1200種の薬品を搭載できる。

 動作としては、レセコンからの処方情報をDrugStationが受信すると本体のリフターが該当する薬品トレイを取り出し、ピッキング台へ運ぶ。ピッキング台にトレイが到着すると薬品払出シャッターが開き、目の前にある薬品の詳細が表示されたモニターを見ながら、必要数を取り揃える。

 薬品払出シャッターは、複数薬品を収納しているトレイでもピッキング対象薬品の箇所しか開かないように設計されているので、薬品の取り間違いを防止することができる。

 PTPシートの端数(シートをカットしたもの)はカメラの画像処理で確認、シートは天秤を使った重量確認のチェック機能を持つ。

 次の薬品は、払出口近くに既に待機しているので、点灯しているシャッターボタンを押すと、次の薬品と入れ替わってすぐにピッキングができる。

 薬品取り揃えが完了すると、ピッキング結果が出力されるので、最終鑑査などに活用できる。

 また、本体への薬品の入庫作業も容易であり、薬品の元箱に印刷されたGS1コードをバーコードリーダーで読み取ると対象の薬品トレイがピッキング台の充填トレイシャッター部へ運ばれてくる。再度、元箱のGS1コードを読み取ると充填トレイシャッターが開き、薬品の充填ができる。対象薬品が複数あっても、連続して呼び出し、効率的な業務が可能だ。一つの薬品トレイを仕切って使っている場合でも、充填対象となる薬品の箇所しかシャッターが開かないので、入れ間違いは起こらない。また、GS1コードに含まれている薬品の入数や有効期限、ロット番号なども自動的に本体側に入力されるので、入庫業務の効率化を図ることができる。

 医薬品のピッキングに関しては、2019年4月2日に厚生労働省から「調剤業務のあり方について」が発出され、調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、当該薬剤師の目が届く場所で、薬剤師以外でも医薬品の必要量を取り揃える行為が可能となった。

 ピッキング業務は、調剤室内を動き回って薬品を取り揃えるために一定の時間を要していたが、DrugStationでは、目の前に出現する薬品トレイに入っている薬品をピッキングするため、ベテラン、若手、薬剤師以外、どなたでもピッキング業務を平準化することができる。そのため、薬剤師の時間創出や精神的負担軽減、待ち時間短縮など患者満足度の向上にもつながる。



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