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【第53回日薬学術大会】高齢者の医薬品適正使用の推進~高齢者の特性に則したポリファーマシー解消に向けて~

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会
分科会の見どころ・聞きどころ

座長
福岡県薬剤師会会長
原口亨
北海道薬剤師会常務理事
宇野雅樹

 高齢者は一般的に複数の疾患を抱える(マルチモビリティー)の傾向が高く、代謝など身体的機能の低下等によりポリファーマシーの状態に陥るケースが多々見受けられ、その改善が急務となっている。

 本分科会では高齢者の特性を正しく理解すると共に、実際の取り組み事例をもとに病院薬剤師、薬局薬剤師またその連携等を通して、高齢者の医薬品適正使用推進に向けて議論する。

 基調講演は、「高齢化に伴う医療ニーズの変化と薬物療法の位置づけ」と題して、首都圏において常時4600人の患者さんの生活を24時間体制でサポートしている医療法人社団悠翔会理事長・診療部長の佐々木淳氏から、高齢となるに従って起こる身体機能等の変化とそれに伴い発生する医療ニーズの変化、その中で薬物療法が果たすべき役割について講演いただく。

 次いで国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの溝神文博氏から、「多職種協働によるポリファーマシー対策:病院薬剤師の立場から」のテーマで、同センターで行われている「高齢者薬物療法適正化チーム」でのポリファーマシー対策の取り組みを紹介いただき、病院薬剤師のポリファーマシー対策のあり方について講演いただく。

 広島市域薬剤師会ポリファーマシー対策事業実行委員会の石村智加子氏からは「広島市における行政と薬局が連携したポリファーマシー対策事業」として、ポリファーマシー対策事業の始まりから今後の取り組みの中で地域包括ケアにおける薬局薬剤師や地域薬剤師会の存在意義について講演いただく。

 北海道薬剤師会の山田武志氏からは、北海道で行われた「高齢者医薬品適正使用推進事業に関する検証結果」を報告いただき、高齢者における医薬品適正使用推進向けてどのような取り組みが必要か、それぞれお話いただく。

 その後の討論を含め高齢者の医薬品適正使用推進の一助となれば幸いである。

 (宇野雅樹



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