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【第53回日薬学術大会】これからの薬学教育について~学習成果基盤型教育(OBE)の薬学実務実習を実施して~

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会
分科会の見どころ・聞きどころ

座長
日本薬剤師会副会長
田尻泰典
北海道薬剤師会常務理事
宮崎ゆりか

 今年度、改訂モデル・コアカリキュラムでの薬学実務実習は2年目を迎える。学習成果基盤型教育(OBE)に基づく薬学実務実習が行われ、実施状況を踏まえた課題などが見えてきた。

 本分科会ではその課題を認識し、大学における薬学教育の過程についての知識を深め、薬局・病院での取り組みや改訂モデル・コアカリキュラムの実務実習を体験した学生の声を聞き、質の高い実務実習と薬学教育の実現へ結び付けたい。

 まず、基調講演として、日本薬剤師会の亀井美和子先生から、6年制薬学教育が始まってからの実務実習の位置づけ・変化について、学習成果基盤型教育(OBE)における実務実習の変化と対応についてなどご講演いただく。

 大学においての薬学教育として、帝京大学薬学部の小佐野博史先生から、臨床準備教育に必要と感じている事や学生のコミュニケーション力についてなど、大学内での教育から効果的な実務実習への橋渡しとなるようなお話をしていただく。

 ひかり薬局の片山周也先生、北海道大学病院の菅原満先生からは、改訂モデル・コアカリキュラムにおける実務実習で、皆さん苦労されたと思われる代表的な8疾患への対応や評価方法など、ご自身の施設における実務実習の取り組みなどについてご報告いただく。

 最後に、実際に学んだ学生として北海道科学大学薬学部の山本晟蓮氏から、「改訂モデル・コアカリキュラムでの実務実習を終えて学んだこと・感じたこと」をお話しいただく。

 大学で事前学習として学んだことがどう実務実習につながっているのか。薬局実習で薬剤師業務を実践し、地域医療や在宅医療に関わり印象に残ったこと。病院実習で他職種への情報提供を実践しチーム医療に関わり印象に残ったこと。全体を通して実務実習をどう感じたかなどお話いただく。

 本分科会で6年間のカリキュラムの全体像を把握・理解していただき、ご自身の施設での実務実習を振返り、学び、試行し今後の実務実習・薬学教育を充実したものにできれば幸いである。

 (宮崎ゆりか



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