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【第53回日薬学術大会】避難所となる学校の環境衛生対策~災害時における学校薬剤師の役割~

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会
分科会の見どころ・聞きどころ

座長
日本薬剤師会常務理事
富永孝治
北海道薬剤師会常務理事
田中稔泰

 2020年7月、熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で集中豪雨災害が発生した。被災した熊本県の人吉市および球磨川流域やその近辺では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため避難者の密集を防ぐために避難所が多数設置された。

 この中にはいくつかの学校も避難所に指定され、熊本県薬剤師会は災害支援薬剤師及び学校薬剤師を派遣し、モバイルファーマシーでの医療用医薬品の調剤と供給ならびに各避難所へ一般用医薬品の供給と避難所の環境衛生管理活動を行った。

 このように近年、日本列島は地震・台風・豪雨・水害など多くの自然災害に見舞われている。学校薬剤師は、学校での災害や感染症への対応並びに避難所生活環境衛生管理支援において、避難者はもとより児童生徒らと学校関係者に正しい知識と行動を示すことができる貴重な存在であり、機会あるごとに学校の環境衛生対策や感染症制御について指導助言を行ってもらいたいと思う。

 災害の発生など非常時において多くの学校施設は、地域住民の応急避難場所としての役割も果たすことが想定されている。被災後、避難所が設置されれば、薬剤師は医療チームの一員として避難者への医薬品の供給や相談等を行うこととなるが、同時に避難所での衛生管理や避難者の感染症対策も行う。

 特に学校薬剤師は担当校が避難所となった場合、避難所の公衆衛生活動に積極的に参画し、指導的役割を果たすことが望ましいと考える。そのために学校薬剤師は、災害発生時に適切な活動が行えるよう平素から学校における災害対策・避難所運営マニュアルの確認や見直しを行い、担当校が避難所となった場合の協力体制についての学校側と協議しておくことが重要になる。

 この分科会では、避難所となった学校の環境衛生対策と避難者と児童生徒らとの区分そして開校までに学校薬剤師がどう関わっていくかを考えてみたい。

 (富永孝治




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