
「Teladoc HEALTH」と「心sensor」連携の仕組み
ウィーメックスはこのほど、同社が提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」と、CAC identityが提供する表情解析AIシステム「心sensor」を通じて、神奈川県立子ども医療センターの新生児集中治療室(NICU)に入院中の赤ちゃんとのオンライン親子面会の試験運用を開始した。両システムを連携させ、NICUのオンライン親子面会に活用する取り組みは今回が初めて。
NICUに入院する赤ちゃんは、生まれながら家族との物理的な時間が制限される。赤ちゃんを直接抱っこしたり、そばで語りかけたりすることが難しい状況は、家族の心理的負担や親子関係の形成に影響する可能性があり、退院後の育児にも関わる重要な課題となっている。
同医療センターのNICUでは、家族参加型医療を重視し、これまでも面会制限を最小限にしながら、家族とともに赤ちゃんを支える医療を目指してきている。今回の取り組みは、その理念をさらに発展させるもの。
この取り組みでは、病院がタブレット型の「Teladoc HEALTH Viewpoint」をNICUのベッドサイドに3台設置し、対象の家族が2週間、いつでも入院中の赤ちゃんにオンラインで面会できる環境を構築した。
利用期間中、家族はスマートフォンやタブレットから時間を問わずNICUのベッドサイドに置かれた「Teladoc HEALTH Viewpoint」にアクセスし、高精細な映像と音声で赤ちゃんと面会することができる。また、面会中の映像は保存されるため、後からの振り返りも可能となっている。
今回の取り組み最大の特徴は、表情解析AIシステム「心sensor」と連携したこと。「心sensor」は、CAC identityが提供する表情・感情分析アプリケーション。オンライン面会中、「Teladoc HEALTH」の映像をHDMI経由で解析用PCに取り込み、「心sensor」が家族の表情をリアルタイムで解析する。これによって、面会中の表情から推定される感情指標を客観的に定量化し、オンライン面会が親子関係や家族支援に与える影響の検証に資するデータを取得する。
「心sensor」は、喜び・驚き・悲しみ・怒りなどの感情指標をリアルタイムで数値化し、可視化することができる。従来の人間による観察や事後アンケートでは把握しにくい、面会中の表情変化を時系列データとして記録する。
具体的には、面会中のデータと面会後のアンケートを照合・比較することで、「どの瞬間に感情が大きく動いたか」「面会の頻度や時間帯と感情変化に相関があるか」といったことを、データに基づいて判断することが可能になる。こうしたAI解析データは、オンライン面会の意義や効果を検討するための基盤データとして活用できる。
同医療センターの齋藤朋子氏は、「今回の取り組みは、オンライン面会を通じ、離れていても『会いたいときにいつでも赤ちゃんに会える』環境を整える新たな試みです。オンライン面会は直接面会に代わるものではありませんが、ご家族の安心感につながるだけでなく、NICUから始まる育児参加や、赤ちゃんの発育、退院後の生活の準備につながればと考えています。さらに、表情解析AIを用いて、オンライン面会中のご家族や赤ちゃんの表情に表れる感情を分析することを試みています。オンライン面会が、ご家族の安心感や赤ちゃんとご家族をつなぐ支援にどのように役立つのかを、丁寧に検証していきたいと考えています」とコメントしている。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499



















