◆中外製薬が新型コロナウイルスの感染拡大下でも時価総額を伸ばしている。現在、9.5兆円と10兆円の大台を見据える。国内医薬品市場に逆風が吹く中、企業価値を一気に高めた
◆売上高は3兆円超の武田薬品に比べるとおよそ5分の1の規模に過ぎないが、時価総額ランキングでは、トヨタ自動車、キーエンス、ソニーなど名だたる企業に続く7位。任天堂よりも上位である。製薬業界に限ると12位の第一三共、21位の武田薬品とは大差をつけ、アステラス製薬の3倍と一人勝ちの様相を呈している
◆市場での評価が高いのは、親会社スイス・ロシュの後ろ盾を生かした新薬創出力だろう。アクテムラやヘムライブラなどの新薬を自社創薬技術から生み出し、世界で成功した
◆ロシュグループ入りしたのは、2002年10月。一般用医薬品に見切りをつけ、事業規模を追求せず、癌領域でトップ企業になった。18年前の経営判断がなければ、今も中堅のままだったかもしれない。企業価値を高める大胆な決断が今の中堅企業にできるだろうか。
企業価値高める大胆な決断
2021年01月25日 (月)
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