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地域ニーズをとらえた薬局経営

2022年12月21日 (水)

◆地域密着型の薬局経営に取り組む薬剤師2人に話を聞く機会があった。薬局という枠組みを超え地域に貢献することで、結果的に本業にもプラスに働くという
◆1人は病児保育室の運営を手がける薬剤師。「薬局を出発点にするのではなく、地域ニーズを解決できる事業を考え、薬局をどう当てはめるかを考えるほうがうまくいく」と話していた。薬局利用者との関係性構築に役立ち、服薬指導も密になったようだ
◆もう1人は、独自に実験キットを開発して児童を対象に薬育に取り組む薬局薬剤師である。小学校や学童保育などから声がかかるほか、自ら地域の催事に飛び込んで薬学的に解決できるニーズを探し出していた
◆両者共に住民ニーズに応えることを重視し、その事業や取り組みで収益を得ようとしていないという点でも共通していた。短期的な収益貢献は見込めなくても、薬剤師職能を住民に認知してもらえる機会になる。長期的に見て、薬剤師の活躍の場を広げられるという点で先行投資する意義は大きいと感じた。



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