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【第57回日薬学術大会】話題の調剤支援システム オールインワンの調剤システムへ‐ズー「kusudamaクラウド薬歴」

2024年09月17日 (火)

第57回日本薬剤師会学術大会

 調剤薬局向けシステム開発・販売のズー(上田市)は、薬局、薬剤師のさらなる業務効率化を目指し、生成AIを使ったクラウド型電子薬歴システム「kusudamaクラウド薬歴」を8月に販売開始した。同社では現在提供しているレセコン、タブレット、POSレジ、本部システムの4つで構成し、受付から会計まで幅広い薬局業務をサポートする「kusudama(薬玉)」をベースにした新しいクラウド型システムの開発を進めてきたが、その第1段として生成AIが服薬指導や薬歴作成をサポートする機能を実装し、PC・タブレットどちらでも利用できる形の薬歴システムをリリースした形だ。

ズー

 新薬歴システムでは、AIが処方内容、患者情報、過去の薬歴を総合的に判断し、適切な指導内容を提案する。指導時の会話を録音することで、AIを通して会話内容が自動的に文字起こしされる。通信環境が遮断された状況でもオフラインで録音したファイルを後から読み込ませることで利用可能だ。

 また薬歴作成をサポートする機能として、処方内容や会話内容などをもとに、SOAP薬歴の下書きをAIが作成する。薬剤師はチェックと修正を行うだけで薬歴を完成させることができ、会話内容から重要なキーワードをAIが自動でピックアップして、既往歴やアレルギーなどの基本情報を取得して転記できる。また、検査値が記載されている用紙をタブレットで撮影すれば、適切な項目に自動で値が入力される。これらの機能により、薬歴記載の時間を大幅に短縮できるという。

 在宅訪問の機能も充実している。施設ごとに訪問予定を管理でき、計画書や報告書を一括作成・印刷が可能だ。報告書作成にもAIを活用し、薬歴の内容をベースに報告書の形式にまとめることもできる。

 さらにタブレットのカメラやBluetooth接続のリーダーを用いて、薬剤のGS1コードを読み取り、処方内容とピッキングした薬剤が合っているか機械的にチェックしてミスを未然に防ぐことができるなど、ピッキングや調剤監査のサポートも充実している。

 「kusudamaクラウド薬歴」について、今後は処方入力やレセプト請求、在庫管理、本部、POSレジなどの機能追加を予定している。最終的には調剤の情報とPOSの購買履歴を統合し、ヘルスケア台帳としてもご利用できるオールインワンの調剤システムを目指している。



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