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突然の腹痛、病気かも

2009年10月16日 (金)

◆朝の通勤途中や仕事での会議中、高速道路で車が渋滞している時などに突然、腹痛症状が起こる経験を多くの人がしていると思う。こうした腹痛症状の一つに、大腸や小腸に原因となる異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や下痢などを伴う疾患である過敏性腸症候群(IBS)がある
◆アステラス製薬がこのほど公表した国内男性2万人を対象に実施したIBS実態調査によると、有病率が約1割に達する一方で、自身の症状が病気ではないと認識している人が6割を超えた
◆突然の腹痛のために途中下車を余儀なくされたり、会議がはかどらずに仕事にも影響を与えるなど、IBSによって及ぼされる社会的損失も、約10人に1人が罹患となると、かなり大きなものになる
◆医療機関を受診すれば適切な治療が受けられるのに、病気という認識がないために体質の問題などと諦め、受診しないという状況は問題だ。今回のアステラス製薬の実態調査のように、IBSという疾患を知ってもらうための普及啓発が、今後、広く展開され、受診が促進されていくことが必要ではないか。



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