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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】サンキュードラッグ桃園薬局(ノアメディカルシステム)

2013年07月31日 (水)

在宅で電子薬歴チェック‐処方提案に携帯端末活用

在宅医療に対応したモデル店として、医療モールの一角にオープンした

在宅医療に対応したモデル店として、医療モールの一角にオープンした

 サンキュードラッグ桃園薬局(北九州市)の薬剤師は、隣接する住宅型有料老人ホームに足しげく通い、チーム医療の一員として存在感を発揮している。週1回の医師の訪問診療に同席するほか、毎朝の申し送りに参加するなど、1日数回は同施設に顔を出す。携帯端末を使って薬歴や相互作用をその場でチェックできるシステムを活用し、処方の適正化に貢献。薬剤師の処方提案にも役立てている。

 同薬局は、北九州市や下関市に店舗を集中的に展開するサンキュードラッグが、在宅医療に対応したモデル店として開設。昨年9月、北九州市八幡東区に新設された医療モールの一角にオープンした。

 同じ敷地内には同系列のドラッグストアがあり、同薬局は、漢方薬まで対応可能な院外処方箋調剤に加え、第1類医薬品や各種健康食品の販売を担当。また、各種相談に応じる「ミニ健康セミナー」を月1回開き、地域住民の健康管理に貢献している。

 隣接する診療所の外来患者、住宅型有料老人ホームの入居者の処方箋を中心に、薬剤師3人、事務員1人体制で月間約300枚を応需。同施設の入居者52人の訪問薬剤管理指導業務も行う。今月には新棟が完成し、入居者は計113人に増加する見通しだ。

 同施設での業務を開始して1年弱が経過。薬剤師はゼロから手探りで業務体制を構築してきた。徒歩1分以内という距離の近さを武器に、足しげく訪問するのが特徴だ。

スタッフの皆さん(前列中央が管理薬剤師の高橋さん)

スタッフの皆さん(前列中央が管理薬剤師の高橋さん)

 毎週木曜日の午後に行われる医師の訪問診療に同席。翌日には調剤した薬を持って同施設を訪れ、自己管理できない患者の薬を配薬カートにセットする。入居者の問題点を引き継ぐ毎朝の申し送りにも参加。調剤した臨時処方薬や日用雑貨の配達なども含め、施設には頻繁に顔を出す。

 同薬局管理薬剤師の高橋俊輔さんは「1日に2~3回は訪問している」と語る。

 看護師やヘルパーらスタッフと話したり、居室に出向いたり、日々の記録を閲覧したりして様々な情報を入手。その上で、個々の患者に応じた薬物療法が実践されるように、薬剤師の視点からの情報発信に力を入れる。下剤や睡眠薬の用量調節などを主導する機会が多い。入居者の状況を十分に把握しているからこそ、きめ細かな関わりが可能になる。

1日数回、施設を訪問‐チーム医療での存在感発揮
隣接する住宅型有料老人ホームで訪問薬剤管理指導業務を行う高橋さん。携帯端末を使って薬歴や相互作用をその場でチェックしている

隣接する住宅型有料老人ホームで訪問薬剤管理指導業務を行う高橋さん。携帯端末を使って薬歴や相互作用をその場でチェックしている

 こうした取り組みを補強する目的で数カ月前から、電子薬歴データを各種端末で閲覧できるノアメディカルシステムの「イーモバイルノア」を使い始めた。同薬局には、同社のレセコンと電子薬歴が導入されている。「イーモバイルノア」を使えば薬局の外であっても、安全な回線を通じて、インターネットデータセンター(IDC)に保存された処方データや電子薬歴データを閲覧できる。

 以前は、訪問診療同席時に、過去の処方箋を全てコピーして持参していた。それが負担になると今度は、各患者の要点をまとめた簡易な薬歴を作成し、紙に印刷して持っていくようにしたが、作成には手間がかかっていた。「イーモバイルノア」導入後は、これらの準備作業が不要になり、業務の効率化を図れたという。

iPadの画面。薬歴を表示させている

iPadの画面。薬歴を表示させている

 「イーモバイルノア」用端末として採用したiPadを手に薬剤師は、訪問診療に同席する。看護師やヘルパーなど多職種で構成されるチームの一員として入居者の部屋を訪れると、iPadの画面に表示させた服薬履歴や前回処方情報を必要に応じて読み上げ、処方薬の追加や中止、増量や減量など、今後の薬物療法をチームで話し合うためのナビゲーター役を務める。

 薬剤師からの処方提案も行い、討議の結果、処方薬を追加する方針が決まれば「イーモバイルノア」を使って、現在の処方薬と追加薬剤の相互作用チェックをその場で行う。併用が適切でないと分かれば医師に伝え変更を促す。この機能を使えば「事前に相互作用をチェックした上で提案できる」と高橋さん。「薬剤師からの処方提案もやりやすくなる」と評価する。

 「イーモバイルノア」は夜間、休日の対応にも役立つ。高橋さんは2カ月に数日、サンキュードラッグ全店の夜間対応を担当。専用の携帯電話に問い合わせがあると、全店の薬歴データを閲覧できる機能を使って、患者の服薬歴などを把握した上で回答する。正確な情報がないまま問いに応じる場合に比べ、的確な対応が可能になる。

ノアメディカルシステム
http://www.noah-medical.jp/




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