医療機器メーカーの日本光電は、販売している自動体外式除細動器(AED)を自主回収する。特定ロットのバッテリーの中に、ヒューズが誤って実装されているものが混入している恐れがあることが判明したためで、誤実装されていると、毎月の充放電チェック(セルフチェック)によってヒューズが溶断してしまい、使用不可能となる。東京都では、救命処置に影響を及ぼす可能性があるため、回収分類を最も重篤なクラスIとした。
自主回収する装置は、「AED‐1200カルジオライフ」で、販売先からインジケータ表示が使用不可の状態になってしまうとの報告を受け、日本光電が調査した結果、バッテリーの内部ヒューズに使用外のヒューズが混入した恐れがあり、機器が動作しなくなる可能性があることが分かった。同社で、対象製品の販売先が把握できているため、正常バッテリーに交換する改修を行うことにした。現在のところ、国内で健康被害の報告例はないという。
回収対象数量は523台。医療機関をはじめ、大規模集客施設、公共施設、教育機関など全国に納入されている。