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【第41回日本臨床薬理学会学術総会】Covid-19克服に向けて~治療薬開発と治験環境の現状~(特別企画)

2020年11月27日 (金)

シンポジウムの主な話題

12月4日(金)15:30~17:30 第1会場
座長:
斎藤 嘉朗(国立医薬品食品衛生研究所)
渡邉 裕司(浜松医科大学)

◇Covid-19克服に向けて 治療薬開発の現状
 大曲 貴夫(国立国際医療研究センター国際感染症センター)
◇新型コロナウイルスに対するワクチン開発
 森下 竜一(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学)
◇COVID-19治療薬に対するPMDAの取組み
 宇津 忍(医薬品医療機器総合機構)

 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の拡大によって、日常生活や医療は大きな影響を受けている。治療薬やワクチン開発の現状が示されると共に、Covid-19を契機に、医薬品開発においてベネフィットとリスクのバランスをどのように考えるべきかという課題をこのシンポジウムで再考する。

 大曲貴夫氏(国立国際医療研究センター国際感染症センター)は、Covid-19治療薬開発の現状を解説する。既存の医薬品の中からCovid-19の治療に効果を示す医薬品を探索する取り組みなどが国内外で進んだ結果、標準治療薬が確立されつつある。酸素を必要とする肺炎患者に対するレムデシビルやデキサメサゾンの効果が示されたほか、Covid-19で起こる凝固異常や塞栓症に対する抗凝固療法も確立されつつある。

 ほかにも抗ウイルス薬や抗炎症薬の治験が数多く進んでおり、より優れた治療法の確立が期待されている。治療薬の研究開発推進に向けて大曲氏は、国が研究開発指針の迅速な立案や研究体制の組織化、臨床現場での研究を支援する体制構築を推進する必要性を提示する。

 森下竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学)は、新型コロナウイルスに対するワクチン開発の現状を解説する。既に多くの研究者や製薬企業がワクチン開発に取り組んでおり、従来の不活化ウイルスを使用するワクチンに代わって、ウイルスの遺伝子情報を利用した新しいタイプのワクチンの開発も行われている。

 森下氏のグループは、世界で初めてのプラスミドDNAの遺伝子治療薬「コラテジェン」を昨年上市したが、そのプラットフォーム技術を用いてDNAワクチン開発にも取り組んでいる。今年6月からその臨床治験が始まった。このようなワクチン開発の現状とDNAワクチンの概要について紹介する。

 宇津忍氏(医薬品医療機器総合機構)は、医薬品の承認を審査する規制側の立場から、厚生労働省と協力してレムデシビルを今年5月に特例承認するなど、Covid-19治療薬をめぐるPMDAの取り組みについて、国際的な動向も含めて説明する。



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