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【第41回日本臨床薬理学会学術総会】かかりつけ医とかかりつけ薬剤師の連携による薬物治療の実践

2020年11月27日 (金)

シンポジウムの主な話題

12月4日(金)15:30~17:30 第5会場
座長:
原口 亨(福岡県薬剤師会)
有海 秀人(山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部)

◇医師と薬剤師の連携による薬物療法の取り組み
 森田 啓一郎(下川薬局)
◇薬物動態を踏まえた薬剤適正指導―患者情報と論文エビデンスから、血液凝固時間を鑑みた服用薬剤調整支援料算定症例
 有吉 俊二(三喜薬局)
◇外来から在宅へと繋ぐ、さらに在宅緩和ケアチームの一員としてのかかりつけ薬剤師、かかりつけ薬局としての役割
 江口 真理子(大賀薬局野芥調剤店)
◇訪問診療前の薬剤師訪問による、患者中心の薬物治療の実践
 高橋 俊輔(サンキュードラッグ桃園薬局)
◇適切な薬物療法を目指して:Medical Care STATIONを利用した薬剤師および多職種との連携
 新田 智之(新田医院)

 厚生労働省が公表した「患者のための薬局ビジョン」の中で、かかりつけ薬剤師の役割の一つとして「かかりつけ医をはじめとした医療機関等との連携強化」が示されるなど、地域包括ケアシステムを構築する上で薬局を含めた地域の様々な機関の連携は欠かせないものとなっている。医師と薬剤師がそれぞれの立場から、両者が連携する取り組みや工夫を紹介する。

 森田啓一郎氏(下川薬局)は、医師から「降圧剤を追加するなら何がいいか」「過活動膀胱の症状に対して服薬するなら何がいいか」「喘息コントロールが不良な患者に対して別の吸入薬はないか」などと相談を受けて処方を提案した事例を示し、医師と薬剤師のより良い連携のあり方を考察する。

 有吉俊二氏(三喜薬局)は、心臓大動脈弁の手術を終え、ワルファリン服用中にエゼチミブが追加服用となった高齢女性患者について、処方医と相談してイコサペントとメチコバールの減薬に踏み切った事例などを紹介する。

 江口真理子氏(大賀薬局野芥調剤店)は、地域包括システムの一翼を担う存在として在宅医療に関わり、癌患者の終末期を含めた継続的な薬学的管理と患者支援を実施した症例や、コロナ禍において医療機関での面会制限を理由に退院した患者に無菌調製可能な薬局として終末期のみ訪問薬剤師として関わった事例を提示する。

 高橋俊輔氏(サンキュードラッグ桃園薬局)は、在宅患者に対して、薬剤師が医師の訪問診療の前に患者や施設職員と面談して患者の状態変化や残薬を把握し、効果や副作用を事前に評価することで適正な薬物治療に積極的に関わっていることを示す。

 新田智之氏(新田医院)は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで操作できる非公開型医療介護連携コミュニケーションツールを導入し、医療や介護従事者との連携を推進することで、多職種間の連絡業務の削減が可能になり、方針の統一が図れることでチーム意識が芽生え、医療や介護の質の向上、患者や家族の安心感向上につながったことを話す。



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