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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】サンファルマ ラ・コート調剤薬局(ユヤマ)

2016年7月29日 (金)

散薬調剤ロボットの活用で服薬指導等に注力

ラ・コート調剤薬局

ラ・コート調剤薬局

 北九州と福岡に地域密着型の調剤薬局12店舗を展開するサンファルマ(福岡県北九州市)が昨年12月に開設したラ・コート調剤薬局は、福岡市に隣接する春日市に立地する。福岡のベッドタウンであるこの地域には、高齢者から若者まで多数の老若男女が生活している。耳鼻科の処方箋を中心に応需している同薬局では、オープン当初からユヤマの散薬調剤ロボット「ディメロ」を導入することで、充実した「処方監査」や「服薬指導」を展開している。

「ディメロ」で調剤業務を効率化

 ラ・コート調剤薬局は、地元のかかりつけ医として知られる「ひらの耳鼻咽喉科」の移転を契機に、昨年12月1日に開設された。

薬剤師スタッフと福井氏(後列右)

薬剤師スタッフと福井氏(後列右)

 同社取締役で薬剤師の福井亨昌氏は、「平野院長から、『クリニックを移転するのでぜひ一緒に薬局を開いてほしい』と依頼を受けたことが、この薬局開設のきっかけになった」と明かす。

 ラ・コート調剤薬局は、グループ他店舗の患者の評判が高いことを聞きつけた医療機関の依頼によって開設されるというレアなケースで誕生した。

 スタッフは、常勤の薬剤師は4人、事務職員が4人。1日当たりの処方箋枚数は100~150枚。冬場の繁忙期には時に200枚に上る。同耳鼻科からの院外処方箋が主であるが、耳鼻科に来る患者から「広域病院の院外処方箋も受けてほしい」と要望されることも少なくない。

散薬調剤ロボット「ディメロ」

散薬調剤ロボット「ディメロ」

 ラ・コート調剤薬局のオープン当初よりディメロ導入に踏み切った理由については、「耳鼻科の処方内容は多種多様なので、常々調剤業務を効率良くするためにできるだけ機械化したかった」と説明し、「薬剤師の力量が発揮できるのは、処方監査、投薬、服薬指導である」と言い切る。

 福井氏は、IT関連知識に長けており、レセコンと電子薬歴の一元化システムを構築して、一昨年度の九州経済産業局の「九州IT経営力大賞」も受賞している。そんな福井氏のお眼鏡にかなったのがディメロというわけだ。

 実際、ディメロ導入に当たっては「ユヤマの本社(大阪府豊中市)を訪問して、工場見学した」と打ち明ける。工場で基板の一つひとつを全て内製している様子を目の当たりにした福井氏は、「日本の物作りの良さを感じて、製品に対する高い信頼感が芽生えた」と話す。ラ・コート調剤薬局では、ディメロを皮切りに、ミニアクア(水剤分注機)、OnedyEX2(散薬鑑査システム)も導入している。

ミニアクア(水剤分注機)

ミニアクア(水剤分注機)

 散薬調剤は、従来、分包作業は機械化されていたものの、薬品の取り揃え、秤量作業は、人の手で行う必要があった。この課題を解決するために開発されたディメロは、処方データを流すだけで、薬品選択から秤量、配分、分包までの全ての作業をロボットが行う日本初のフルオート調剤システムとして昨年4月に発売された。

 主な特徴は、[1]薬品選択、秤量から分包までのフルオート調剤で調剤業務を軽減[2]自動洗い機能による万全なコンタミ防止対策[3]自動化で薬品の取り間違い・秤量間違いを防止[4]2枚R円盤機構により一度に186包の大量分包が可能[5]YUNiCOM(薬剤業務支援システム)など上位システムや散薬鑑査システムなど他の機器との連動による効率的な運用を実現――など。

地域に根ざした薬局目指す

 ディメロ導入のメリットについて、「患者さんの年齢や投与量など事前に処方の中身をしっかりと監査して作動ボタンを押すだけで、確かな用量でコンタミのないクオリティの高い調剤を実施している」と話す福井氏。

 さらに、「当薬局でも多数ある小児用調剤では、分包機の前に薬剤師が張り付いて調剤している印象が強いが、ディメロの導入で他の業務に専念できるようになった」と明言し、「本来なら6人の薬剤師を必要とするが、ディメロ導入で4人で賄えるのは経営的にも大きい」と強調する。

 通常、ラ・コート調剤薬局での患者の待ち時間は10~15分程度であるが、患者が立て込む夕方などでは「20~30分待ちも時にはある」という。福井氏は、「忙しい状況下では、焦りが出て調剤ミスが起こったり、分包誤差が大きくなったりする可能性が高くなるが、ロボットは品質的な誤差は出ない」と指摘する。

 また、ディメロ導入により、事前に正確な待ち時間を知らせることができるため、「買い物に出かけるなど、患者さんにも有効に時間を使ってもらえる」と話す。

 一方、散薬秤量調剤の作業全てをディメロに任せることで生まれた時間を、服薬指導やかかりつけ機能の充実、在宅医療への参画など、患者と向き合う時間に活用できるメリットの大きさは言うまでもない。

 かかりつけ機能では、「口腔ケア用品や機能性化粧品、衛生材料など、顧客ニーズに合わせた品揃えをしているので、処方箋がなくても患者さんが薬局に来て相談することができる」と、OTC販売の重要性を訴求する。

 福井氏は、在宅医療についても「近々開始する」と明言した上で、「より地域に根ざした薬局を目指したい」と抱負を述べた。

サンファルマ ラ・コート調剤薬局(ユヤマ)
http://www.yuyama.co.jp/




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