沢井製薬は、ニトロソアミン分析研究に特化した分析ラボ「神戸分析研究センター」(神戸市)を公開した。同センター開設の狙いや同社のニトロソアミンへの対応の現状などを紹介した横田祥士取締役専務執行役員研究開発本部長は、「(沢井製薬の)800品目の製品や開発品目も全て、ニトロソアミンの問題を解決しなければならない。分析研究に特化した研究施設を開設できたことは非常に意義がある」と述べた。

ニトロソアミン分析に用いるLC-MS/MS装置
同センター開設の意義について研究開発本部物性研究部長の三村尚志氏は、これまで蓄積したニトロソアミン測定技術を全社的に活用でき、分析の処理能力も向上させることができることを強調。「2019年からニトロソアミンの研究を開始し、物性研究部が蓄積してきた測定技術を分析研究センターで活用することで社内への蓄積や、リソースを集約して効率化が図れる」と説明した。
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