薬局DX実現へサポート充実
ノアメディカルシステム(福岡市)は、調剤薬局支援システム「NO@H FOR THE PHARMACY V7」(ノア フォーザファーマシー バージョン7)に、電子処方箋の機能に加え、2024年3月から本格運用される医療扶助のオンライン資格確認に対応した機能(オプション)も搭載し、薬局DXを推進する。
「NO@H FOR THE PHARMACY V7」は、25年以上かけて薬局ユーザーの要望を調査研究し、レセコンに求められる基本機能である「入力」「チェック」「投薬」「会計・請求」に至るまでの一連の業務を、快適・簡単に行えるようにバージョンアップしている。
標準装備しているファイリングシステム(投影機能)では、処方箋をスキャンした画像を見ながら医療従事者が処方入力、薬剤師は処方箋の原本をもとに処方監査・調剤と同時に行える。取り込んだ画像は、患者データとして保存でき、投薬ミスの防止や患者からの問い合わせ、監査時の記録として活用できる。
また、医療事故防止のチェック機能もより高度に深化している。医薬品データベースによる相互作用、病態などの自動チェック機能のほか、薬物動態学的セーフティマネジメントシステム「PHACOSAM」(ファコサム)では、TDM対象薬物・小児薬用量の薬物動態的評価、そして腎機能評価予測値を推算することで腎排泄型薬剤の処方監査の強化につながる。
さらに、レセコンに連携する電子薬歴システム「SOAP.Q&S i-PROUD」(アイプラウド)は、薬歴管理の継続性を実現し、質の高い安心・安全な薬物治療を実現する。
今後は、24年度調剤報酬改定に対応したプログラム改修を進める。
同社では13年から「お客様満足度調査」を続けている。調査項目ではシステム(レセコン等の操作性、機能品質)・サポートサービス(コールセンターの電話対応、電話待ち時間、フィールドサポート障害対応)・社員対応等の評価要素について確認し、現状の把握を実施している。客観的な評価として、調査結果を全社で共有することで、顧客視点のシステム開発とカスタマーサービスの改善を進めている。
23年のお客様満足度は、88.4%であった。項目別の満足度では「身だしなみ(96.36%)」が最も高く、次に「インストラクター(95.31%)」「サポートセンターの電話対応(94.58%)」「営業」「フィールドサポート」においても90%以上の評価となった。この結果は、同社の強みの一つでもある。さらにブラッシュアップして、より質の高いカスタマーサービスの提供に努める。
また、その他の課題や意見、要望については分析し、課題解決を図りながら顧客に寄り添った対応を行っていく。
今回のアンケートには「電子処方箋」「クラウド」「服薬フォローアップ」のキーワードがあった。社会環境の変化と、顧客の要求の変化に、これからも迅速に対応していくことで、お客様満足度No.1企業を目指している。
ノアメディカルシステム(NO@H FOR THE PHARMACY V7)
http://www.noah-medical.jp/web/