島津製作所は30日、AIやデータサイエンスで材料開発を効率化・高度化する手法・技術であるマテリアルズ・インフォマティクス(MI)関連のプラットフォーム「miHub」を提供するMI-6社と、材料開発領域におけるデータ利活用に関する協業に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。これにより両社は、材料研究の「勘や経験に頼りがち」や「蓄積した分析データが膨大で、活かし切れない」といった課題に対する、新たなソリューションのPoC(共同事業実証)を推進していく。
「miHub」は、MIによる高度なデータ解析と知見の蓄積を実現するSaaS型実験計画プラットフォーム。
両社は、分析装置とmiHubのシームレスな連携を通じて、「材料の配合・加工などの各種条件の探索」や「新材料の発見」など顧客の業務効率化を目指していく。
島津製作所は中期経営計画で、「マテリアル」を四つの社会価値創生領域の一つとして位置付け、「分析・解析技術と量産装置技術による材料開発・生産革新への貢献」を目指している。
マテリアル領域では、材料試験機、X線CT装置、走査型プローブ顕微鏡、ガスクロマトグラフ(GC)、液体クロマトグラフ(LC)、エネルギー分散型蛍光X線分析装置などの分析計測機器と、金属3Dプリンターによる加工に用いられる真空脱脂焼結炉などをトータルソリューションとして提供していく。
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