薬事・食品衛生審議会医薬品部会は7月29日と8月1日、厚生労働省の有識者会議がまとめた妥当性報告書に基づいて公知申請する次の8件の適応外薬について、事前評価を行い、いずれも公知申請が可能と結論付けた。これにより、正式承認を待たずに保険償還が可能になった。
[1]放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)に対するカイトリル錠等(一般名:グラニセトロン塩酸塩)
[2]脳神経外科手術時における脳血管の造影に対するジアグノグリーン(インドシアニングリーン)
[3]梅毒、化膿性髄膜炎、感染性心内膜炎に対する注射用ペニシリンGカリウム(ベンジルペニシリンカリウム)の静脈内投与
[4]細菌性膣症に対するフラジール膣錠等
[5]卵巣癌に対するラステットSカプセル等(エトポシド)
[6]胆道癌に対するブリプラチン注等(シスプラチン)
[7]サワシリン細粒等(アモキシシリン水和物)の小児における最大投与量の引上げ
[8]クラフォラン注射用(セフォタキシムナトリウム)の小児化膿性髄膜炎における最大投与量の引上げ