“しっかり+効率的な”薬歴作成
過去35年にわたって薬局向けシステムの開発や販売を手がけてきた三菱電機ITソリューションズ(MDSOL)が提供する保険薬局向けシステム「調剤Melphin/DUO」シリーズは、処方箋受付から服薬指導まで保険薬局の業務を幅広くカバーしている。

厚生労働省から公表された「患者のための薬局ビジョン」が示すように、薬局・薬剤師に求められる役割が、処方箋をもとに薬を調剤・調合する対物業務から、患者への服薬指導・服用期間中の状況確認等の対人業務へシフトしている。
それに伴い、服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導がより重要となり、薬剤師の対人業務における時間の有効利用、対人業務の質向上を支援する電子薬歴システムが求められている。
こういった背景から、MDSOLでは服用する患者の属性(年齢、性別など)、患者の状態、服用タイミングに沿った服薬指導を提案するデータベースを活用。患者の健康を第一に考えた服薬指導の質向上、薬歴作成の業務効率化を支援する次世代電子薬歴システム(「服薬指導ガイド」)を開発し、1月から販売を開始した。
「服薬指導ガイド」は[1]患者特記・併用薬・処方内容・過去薬歴等から指導するべき項目を絞り込んで一画面に表示することで服薬指導漏れを防止[2]薬剤のプロブレム情報(問題提起)を自動的に抽出し患者に適した服薬指導を“しっかり”行える[3]画面をチェックし服薬指導をしながら薬歴を作成できることで薬歴作成を効率化――といった特徴がある。
販売開始前の試使用で「服薬指導ガイド」を使用した薬局からは、「投薬回数・頻度によってタイミングに適した指導内容が表示される点が良い。表示される情報も指導の参考情報として活用でき、今まで指導していなかった点の気づきがあった」「患者特記、併用薬等入力が必要な内容について、個別に画面を起動して入力する必要があったが、入力が必要な項目が集約して表示されており入力がしやすい」といった声を得ているという。経験の浅い薬剤師だけでなく、ベテランの薬剤師にとっても有用であり、“しっかり”した服薬指導、“効率的な”薬歴作成に貢献できると言える。
また、昨年9月に改正医薬品医療機器等法が施行、服薬状況の継続的フォローが義務化されたが、同社では服用期間中のフォローシステムを、いち早く標準搭載しており、今回の「服薬指導ガイド」と合わせて活用できる。この他にも、保険薬局に特化したPOSシステムやクラウド環境を活用したチェーン全体の薬歴管理や経営分析、在庫管理といった多彩なオプションサービスを用意している。
保険薬局に求められる役割がますます高まるが、「調剤Melphin/DUO」シリーズは、コロナ禍で先行き不透明な状況にあっても保険薬局をしっかりガイドしていく。
三菱電機ITソリューションズ(調剤Melphin/DUO)
https://www.mdsol.co.jp/melphin/products/melphin-duo.html