年度内に基本方針
沖縄県は、今年度から2年間の「県内国公立大学薬学部設置推進事業」をスタートさせ、夏頃までに県内で国公立大学薬学部の設置に向けた協議会を立ち上げる方針だ。2年間で行った調査で県内国公立大学に薬学部を設置する必要性を確認。18日からコンサルタント会社などを対象に同事業の企画提案の募集を開始し、6月上旬には委託業者との契約を結ぶ。その後、医療関係者や行政関係者、有識者をメンバーとした協議会を設立し、今年度中には薬学部の設置に向けたスケジュールや定員規模などを示す基本方針を取りまとめる。
沖縄県は2020年12月現在、人口10万人当たりの薬局・医療施設に従事する薬剤師数が全国平均の198.6人に対し、148.3人と全国最下位の状況が続いている。県内に薬剤師養成機関がなく、薬剤師になるために県外に進学する必要があることや、多額の費用がかかることが挙げられている。
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