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【第55回日薬学術大会】話題の調剤支援システム 対物から対人への移行を支援‐東邦薬品「FutureENIF-WEB」

2022年10月03日 (月)

第55回日本薬剤師会学術大会

 顧客の声を反映しシンプル操作による医薬品の発注に特化したシステムとして、東邦薬品が5月にリリースしたウェブ発注システム「FutureENIF-WEB」だ。

 ウェブ画面からログインをして使用。オプションの専用バーコードスキャナーを使用することにより、GS1データバーからもスキャンして発注ができるため、包装箱を廃棄した場合でもバーコードからの発注が可能。他にも商品名、一般名、漢方番号から商品検索ができ、採用品目は一覧の上位に表示されるため、商品選択が簡単なのが特徴。

 また、1回でもマウスのクリックを減らしたいという得意先の声を実現するため、連続した商品名検索がしやすい工夫も凝らしている。レセコンとの連動や需要予測自動発注などの機能はないが、発注数量を入力後、カートに入れ、送信する商品を選択してOKボタンをクリックするだけで発注が完了する。

 タブレット端末でも使用でき、通信環境(推奨ブラウザ・Google chrome)さえ確保されていれば在宅訪問先からも発注が可能なため、発注から納品までのタイムラグを短縮。医薬品医療機器総合機構(PMDA)のサイトにリンクしており、ワンクリックで最新の添付文書を閲覧することもできる。

 発注するタイミングがいますぐでない場合、例えば「明日の午前」「来月初め」といったように、日時ごとのカートに予め登録しておくことができる。

 ENIFは医薬品発注・情報端末機として1997年に誕生し、関連する多様なサービス・機種を展開してきた。2019年にSIMカードを内蔵した端末「Future ENIF(フューチャーエニフ)」をリリースし、現在5000軒を超える得意先で採用されている。インターネットによる高速通信と大容量データ通信、調剤包装単位GS1データバーに対応し、調剤棚から移動せずその場で発注送信ができるため、FAXや電話発注に比べ、発注作業に時間を取られない。

 東邦薬品は発注システムのラインナップとして、「ねっとde ENIF」も提供しているが、「Internet Explorer(IE)」の環境でのみ動作するため、IEのサポート終了に伴い、9月末でサービスを終了したことから、「FutureENIF-WEB」をリリースした。

 得意先の声を最大限に反映し開発されたこれらのサービスによって、対物業務から対人業務へのシフトをサポートする。

 調剤薬局の業務改善に、発注管理と在庫管理を兼備する「ミザル」、ウェブ版の発注に特化した「FutureENIF-WEB」などを揃え、従来のアナログ通信タイプの端末からの切り替えを進めることにより、かかりつけ薬局・薬剤師の機能向上を支援する方針だ。



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