アルケアは29日、ユカリアが提供する医療機関と患者・家族をつなぐコミュニケーションプラットフォーム「ユカリアメルジュ」を通じ、医療機関での説明に基づいた日常生活でのケア実践を支援するアルケアのコンテンツと、ケアで使用する製品に関する情報の提供を行うと発表した。まずは、アルケアの事業領域における「ユカリアメルジュ」の有効性と実用性の可能性を、治療からケアにわたる現場で8月から3カ月間検証する。
今回の両社協業の可能性検証では、「ユカリアメルジュ」を通じた、医療機関での説明に基づいた日常生活でのケア実践を支援するアルケアのコンテンツの活用により、「医療従事者と患者のコミュニケーション」の一部を標準化・省力化し、医療従事者にはより優先度の高い業務やコミュニケーションのために多くの時間を充てることができるかを見る。
また、患者・家族と医療従事者のコミュニケーションを支援するツールに両社の知見を掛け合わせることで、新たなシナジーを創出し、その効果を確認することを目的としている。
「ユカリアメルジュ」の主な機能には、ワクチン接種や検診受診の案内、治療内容の説明、術後のリハビリやセルフケアの方法の提供が含まれる。また、検診の受診勧奨といった医療機関のマーケティング力および訴求力の向上や、医療従事者から患者への各種の説明を補完することによる業務効率化も図れる。
具体的には、初診後すぐに案内を行い、入院前や退院後のフォローアップを行うことで、患者の治療に対する理解やイメージを向上させる。さらに、AIを活用することで患者の疑問の解消をサポートし、医療現場におけるコミュニケーションをより円滑で効果的なものにする。
配信する動画やPDFコンテンツに関しても、AIを通じてフォローし、医療従事者の確認のうえ、質疑応答や補足説明を行うことで、患者とその家族の理解の促進を図る。
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