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【アステラス製薬】再生医療事業を強化‐導入幹細胞の補助剤開発へ

2011年3月10日 (木)

 アステラス製薬は、再生医療事業の強化に乗り出す。免疫抑制剤「プログラフ」など移植領域での実績を生かし、移植する幹細胞を目的臓器・組織へと導く補助剤「再生医薬」の販売を目指す。再生医薬と細胞治療を組み合わせた治療法を開発し、今後拡大が見込まれる再生医療市場を開拓していきたい方針だ。8日に都内で開かれた再生医療産業化戦略シンポジウムで、竹中登一会長が明らかにした。

 同社は、2010~14年度の5カ年中期経営計画で、最先端科学の創薬研究とビジネスモデルの探索に着手することを打ち出し、その一環として再生医薬の創薬研究に取り組んでいる。特に、プログラフの販売で積み重ねた移植領域での経験を、再生医療に応用することで、細胞治療と再生医薬を組み合わせた治療法について、開発研究を進めることにしている。移入する細胞自体は取り扱わないが、移入細胞を目的臓器・組織へと導く補助剤を開発し、再生医療事業を展開する方針。

 具体的には、採取した細胞を安全に体内移植するために使われる幹細胞標準化剤などの開発を行う。さらに細胞移植後に、組織・臓器の再生を目的とした細胞の分化誘導化剤、再生した組織・臓器の機能活性化維持剤などの創薬にも着手する。竹中氏は、「入院前から、退院後の社会復帰まで、長期間にわたり再生医薬が処方される可能性があり、ビジネスチャンスは大きい」と強調した。

 昨年12月には、米バイオ企業「サイトリ・セラピューティクス」と戦略的株式投資契約を締結し、1000万ドルを投じてサイトリの普通株式143万株を取得。脂肪組織由来幹細胞の難病治療への応用を目指し、再生医薬の創出に向けた基盤技術の強化にも取り組んでいる。今後は大学や行政のみならず、他産業との連携も積極活用し、再生医療市場を開拓していく。

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