厚生労働省は8日、2012年度「国民医療費の概況」を発表した。医療機関などで保険診療の対象となる治療にかかった費用の総額は39兆2117億円と前年度より6267億円、1.6%増えた。人口1人当たりの国民医療費も1.9%増の30万7500円となり、いずれも過去最高を更新した。医療費はここ数年、年3%ほどの伸びが続いていたが、延べ患者数の減少などにより鈍化した。
国民医療費の総額を年齢階級別に見ると、0~14歳は2兆4805億円、15~44歳は5兆2068億円、45~64歳は9兆4384億円、65歳以上は22兆0860億円で、65歳以上の医療費が全体の56.3%を占めた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。