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米食品医薬品局(FDA)は10月7日、特発性肺線維症(IPF)の治療薬として、Boehringer Ingelheim社のJascayd(一般名ネランドミラスト)を承認した。
Boehringer Ingelheim社のリリースによると、JascaydはIPF治療薬として10年以上ぶりの新規承認となる。また、この適応症で承認された薬剤としては、初めてかつ唯一のホスホジエステラーゼ4B(PDE4B)阻害薬である。この阻害薬は、抗線維化作用と免疫調節作用の両方を発揮する新たな作用機序を有し、IPF患者の肺機能低下の進行を遅らせる。Jascaydの推奨用量は1日2回、1回18mgの経口投与であるが、忍容性が低い場合は、ピルフェニドンを併用している場合を除き、1日2回、1回9mgに減量可能である。