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【医療2.0《医療とWEB2.0》】第12回 [ NextDoctors ] NextDoctorsの目的

2008年3月5日 (水)

 前回 第11回 [ NextDoctors ] SNS×議論 の続きです。

NextDoctorsの目的

 そういう視点でNextDoctorsを見てみると、SN機能的なモノがあるからSNSなのでしょうが、SNSかどうかはどうでも良くて。ユーザー(登録医師)がどういう行動を行っているのか?どういう価値を感じているのか?そこで集積される情報が、医療にとって、あるいはビジネス的にはクライアント(この場合医師課金ではないのでメインは製薬会社となるでしょう)にとって、どういう価値があるのか。そこを見極める必要があるのではないかと思います。

 我々はどうしても、会員数やPV数でそのサイトを評価してしまいますが、どういう場が出来るか(どういうサイトになるか)次第では、必ずしも会員数やPV数は関係ないかもしれません。NextDoctorsの目指すところは、

(1)シンクタンク

 将来の良い医療への提言ができるメディカル・シンクタンクを目指す

(2)メディア

 医療活動に関する意見交換から、自らの社会性を自覚し医療人として医師と患者を含む一般消費者との距離感を近づけるよう、医療啓発活動に努める

(3)サンプルラボ

 医療現場の率直な声をサンプリングし、ヘルスケア・カンパニーに医療現場の声を伝え、健全な医療ビジネスの発展に貢献する(HPからの抜粋)

 とありますが、このいずれの目的の達成に関しても、会員数の多寡はそれほど関係なく、一定数以上(3000程度?!)の会員数を獲得できれば目的が達成されると思います。コミュニティの密度は、むしろ会員数が少なすぎず多すぎずのレベルの時最も濃いものだと思いますし、通常、議論に参加するのは議論系ブログの実態を見る限り、医師の中でも一部に限られるものかなと思いますので、あとはどういう雰囲気作りが出来るかというところが重要になってくるのではないでしょうか。また、医師の立場に立ったメディアを貫きつつも、高い中立性を保つということも重要なことだと思います。

 広告をばんばか打って、誰とも繋がりがなくロイヤリティの低いユーザーを集めて密度を低くするよりは、知り合いベースで一人一人サイトの趣旨を説明して理解してもらいながらじわじわ会員数を増やしていき、参加率が高く、活発な議論が交わされる場作りを目指すのが良いかなと思います。

 幸いベンチャーはお金がないので、時間をかけてそういう手法をとらざるを得ないわけですが、それによって、大資本を持つ企業がやっても出来ないであろう「場」を作れる可能性が高まりますから、当面は辛抱して目的を意識した経営をやっていって欲しいなと思います。

 つづく


ホスピタリティアライアンス代表取締役
TOCコンサルタント    宮川 耕

医療2.0《医療とWEB2.0》

連載 医療2.0《医療とWEB2.0》




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