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【彩の国にいる37人の薬剤師】薬剤師会会長として組織をリード 北本市薬剤師会・長谷川学さん

2024年09月11日 (水)

医師と緊密に連携し患者支援

長谷川学さん

<私ってこんな薬剤師>
医師と患者をつなぐ薬剤師
<趣味>
旅行

 「50年近く薬剤師をやってきました。地域薬剤師会会長も10年以上続けています」――。北本市薬剤師会会長で栄華堂はなさき薬局の管理薬剤師を務める長谷川学さん。開局して23年目になる。門前にある病院で発行される処方箋を応需することが多く、医師と緊密なコミュニケーションを取り、患者をサポートする。

 小学5年生から北本市に在住している。父はレントゲン技師、母が看護師と医療家系で育ち、当初は医師を目指していたが、方向転換して城西大学薬学部へと進み、薬剤師となった。

 卒業後は長谷川さんの父と北本市内の病院院長が旧知の仲で、その病院に薬剤師が欠員が出たため病院薬剤師として入職した。その後、医薬分業が始まるのを機に、病院の門前にはなさき薬局が開局することとなり、薬局薬剤師となった。

 「病院薬剤師時代は薬剤師が少なく、バタバタですね。薬剤師3人で処方箋が200枚来ていた」と振り返る。

 はなさき薬局に来る患者の中には、病院薬剤師時代から40年以上の付き合いの患者もいるという。患者には丁寧な対応を心がける。

 薬を決められた時間に決められた量を服用できない患者には一包化などを提案し、患者から医師に薬の処方に関して不安があり、言い出しにくい場合は長谷川さんから医師に情報提供する。医師とのコミュニケーションを取りつつ、患者と医師をつなぐ。

 在宅対応では、ケアマネージャーなど他職種とも連携する。「要介護・要支援が入っている患者さんが多く、ご家族との話になりますが、薬局にいる時よりも長く話ができるのはいいですね」

 北本市薬剤師会は会員28人。北本まつりにも薬剤師会として参加し、市民に対して骨密度と血管年齢を測定する機会を提供するほか、くすり相談も実施している。

 また、桶川市薬剤師会と鴻巣薬剤師会の3市合同で勉強会を開催している。感染症や災害対応、薬薬連携などをテーマに年6回実施している。

 「3市の薬剤師会がそれぞれ2回ずつできれば、各薬剤師会の負担も減る。研修認定薬剤師の認定40単位のうち半分は自分で、半分は薬剤師会でやるのが望ましい」と話す。今後も連携を強化して実施していく考えだ。

 一方で、若手薬剤師に対しては、自己研鑽の重要性を訴える。「勉強会にもっと参加してもらえればと思う。埼玉県で行われる学術大会も地元なので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。

 5年後に目指す姿については「定年を迎えるが、学校薬剤師を続けていければ」と話す。薬剤師会会長としては、「ホームページを立ち上げたい。薬局について、市民に知らせられる体制を作りたい。私が作るのは難しいので、薬剤師会の中で先頭に立つことができるメンバーを中心に始めたい」と話す。

 年に1~2回は夫婦2人で旅行を楽しむ。長谷川さんは、国内と海外で旅行業務取扱管理者の資格を取得しており、「病院薬剤師時代の職員旅行では幹事をやっていました。薬剤師になっていなければ旅行業をやっていたかも」と心強い。

 心に残った旅行先はスイス。新婚旅行と、3年前にも友人と訪れた。「町中の建物を見るよりも山でのんびり過ごすことのほうが好きですね」

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