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坂本美佐のボストン便り No.37「カードがいっぱい」

2007年4月16日 (月)

Old State House(旧州会議事堂)は、1713年に建てられ当初は通商取引所でしたが、独立戦争後にマサチューセッツ州会議事堂として20年程使用されました。

Old State House(旧州会議事堂)は、1713年に建てられ当初は通商取引所でしたが、独立戦争後にマサチューセッツ州会議事堂として20年程使用されました。

 2007年よりDaylight Saving Time(夏時間)の開始は3月第2日曜日からと、例年より3週間早く始まりました。多くの電子機器は自動的に夏時間への変更を行うように設計されており、ミニ2000年問題として、ニュース等でも取り上げられておりました。特に医療施設では生命に直接かかわってくる問題なので、Massachusetts General Hospital(MGH)でも対策チームを発足して事前対策を行い、開始日はスタッフが泊まり込みで待機しておりましたが、幸いなことに大きなトラブルはなく一安心でした。

 アメリカのドラマや映画のプレゼントを渡す場面で、受け取った人がその場でプレゼントを開けてすごく喜ぶシーンがあります。実際の生活でも周囲の皆がそれは嬉しそうにプレゼントを受け取る姿を目にし、なんて上手に受け取るのだろうと感心してしまいます。アメリカ人のように上手く喜びを表現できない私は、実はちょっとプレゼント恐怖症でもあります。

 そんな私に、3月になって4?回目の誕生日が訪れました。「誕生日おめでとう!」と言われて喜んでいたのは遥か昔のことで、いつの頃からか、「あーまた年を重ねてしまった」と素直に喜べない感じです。それに加えて、毎年友人たちからプレゼントをいただくので、「今年こそ上手に受け取ろう!」と気を使ってしまいます。

 こちらの方はプレゼントを受け取ったら、まずカードを開けてカードの言葉を読み、それに対するリアクションを取るか、感想を述べます。そして、ワクワクした様子でプレゼントを開け始めます、しかも日本的に包装をきれいに開けようと時間をかけず、早く見たいとばかりに大胆に開けるのです。アメリカのギフト包装が雑なのは、簡単に開けることができるようにという心使い?なんて思ったりもします。

 そして、プレゼントを見たら、「I love it」「Cute!」などの感想を言い、さらに好みの色だとか、欲しいと思っていたと付け加えて嬉しさを表現し、最後に「Thank you」と言ってHugをする一連の動作をハイテンションで行います。ちなみに、私は相変わらずHugができないので、「Hugをしたい気持ちでいっぱい」と言い、お辞儀をします。これまで、上手にリアクションができず、「気に入らなかったら、交換できるよ」とか、カードより先にプレゼントを開けてしまい「カードも読んで!」と言われたり、様々な失敗をしてきました。

 プレゼントを開けるより先にカードを読む習慣があるように、プレゼント選びと同じくらい、カード選びもその人のセンスを表します。日本では想像できないほど、店のカード売り場には様々なカードが美しく陳列されています。MGHのギフトショップにもカード売り場のスペースが広くとられていますし、スーパーやコンビニにもカード売り場があるほど、カードは生活する上での必需品と言えます。

 クリスマスや母の日といった特別な日の前には、カードが店頭にずらりと並びますし、お祝い用のカードとしては結婚、誕生日、出産、さらに婚約や引っ越し用などもあります。Thank you card, Get well card, Sym‐pathy cardも必ずカード売り場に並んでいます。Thank you cardはお礼状といった感じで、パーティーに呼ばれて楽しかったのでありがとうという時でもいいし、心配してくれてありがとう等にも使います。Get well cardはお見舞い用、Sympathy cardはお悔やみ用です。

 様々な状況でカードを送り、その内容にもこだわるアメリカの人たちは「気持ち」を大切にしているのかも知れません。


坂本美佐氏 1988年藤田保健衛生大学卒。藤田保健衛生大学病院、愛知県赤十字血液センターなどで輸血検査に携わり、現マサチューセッツ総合病院輸血部。

連載 坂本美佐のボストン便り




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