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坂本美佐のボストン便り No.23「パーティー」

2006年1月21日 (土)

 日本にいた頃は、年末の仕事納めから新年の三が日開けまで一週間ほどの休暇があり、気分も新年を迎える環境が整い「今年こそは!」と新たな心持ちであったような気がします(長続きはしませんでしたが……)

 「ではアメリカは?」と言いますと、クリスマスにホリデーシーズンのピークを迎えた後、「あの活気は何処へ行ったの?」と思うくらいに普通の生活に戻り、大晦日さえも通常の月末と同じように過ぎて行きます。

大晦日にはボストン市内の数ヵ所に氷の彫刻が飾られます。近所のホテル玄関にはそのものズバリ“2006”が飾られていました。

大晦日にはボストン市内の数ヵ所に氷の彫刻が飾られます。近所のホテル玄関にはそのものズバリ“2006”が飾られていました。

 新年を祝う行事が全くないわけではなく、大晦日の夜を「New Year’s Eve」と呼び、いくつかの行事が行われる地域もあります。例えばニューヨークのタイムズスクエアで行われる、カウントダウンなどは全米どころか日本でも放送されるので有名かと思います。ボストンでは「First Night Boston」としていくつかのイベントと、氷の彫刻が市内の何ヵ所かに飾られるのが恒例で、カウントダウンとともにボストン湾で花火が打ち上げられて新年を迎えます。

 日本では忘年会や新年会がありますが、こちらでも同様に職場主催のホリデーパーティーシーズンがあります。ただ、会費がないことに加え、配偶者や家族同伴での出席が推賞されるなど、日本と少し様相が異なります。場所も様々で、ホテル、美術館、科学博物館、さらには水族館で行うこともありますし、病院内のカフェテリアを貸し切って行う部署もあります。

 多くの場合は立食パーティーで、家族同伴者への配慮として子供たちの遊ぶスペースが用意されています。最も日本と変わっている点は、あいさつが一切ないことです。あいさつがないので全員での乾杯もなく、立食形式の場合はいつの間にかパーティーが始まっている感じです。また、三本締めなどの終わりのあいさつもないので、好きな時に帰ることができます。

 初めて職場のパーティーに参加した際、日本の感覚で開始時間に遅れないように少し早めに会場へ着いたのですが、会場はガラガラで「場所を間違えたかな?」と思ったほどです。その時のパーティーも無料でしたが、アルコール類はバーテンダーから各自が買う形でした。

 皆が集まり出すまで手持ち無沙汰で、少しずつのつもりのアルコールが皆が来た時には既に回っていて、恥ずかしかった記憶があります。おまけにアルコール代とチップで$60近く使っていて、同僚に「よそでディナーを食べた方が良かったんじゃないの?」と指摘されてしまいました。

 夫婦同伴が一般ですので、夫側のパーティーにも出席しなければならず、「面倒だなぁ」と思う時も正直あります。都合により同伴できない時には、「Misaはどうしたの?」などと夫が皆から質問されますので、なるべく出席するようにしています。

 夫婦同伴や家族連れで出席するせいか、公式のパーティーでハメをはずす人や酔っぱらいを見たことがありません。長いあいさつやお酌をする必要もなく気楽でいいのですが、大騒ぎできた日本の忘年会や新年会が懐かしく、「たまにはハメをはずすのも必要かな」と思ったりもします。


 Medical Academy NEWSで好評連載中「坂本美佐のボストン便り」は、マサチューセッツ総合病院の臨床検査技師である坂本美佐さんからの「お便り」です。病院での仕事はもちろん、“フェンウェイ球場で起こるイチローへの大ブーイング”など、硬軟おりまぜた幅広い話題で楽しめますのでご覧ください。

坂本美佐氏 1988年藤田保健衛生大学卒。藤田保健衛生大学病院、愛知県赤十字血液センターなどで輸血検査に携わり、現マサチューセッツ総合病院輸血部。

連載 坂本美佐のボストン便り




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