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坂本美佐のボストン便り No.13「文化の違い?」

2005年3月11日 (金)

全面氷結したチャールズリバー。見た目にはとても綺麗ですが、住んでいる者としてはやはり冬は厳しく辛い季節です。

全面氷結したチャールズリバー。見た目にはとても綺麗ですが、住んでいる者としてはやはり冬は厳しく辛い季節です。

 この原稿を書いている2月下旬はスノーストーム警告が出るほど、まだまだ寒いのですが、ボストンではまたホットな話題がありました。それは地元のアメリカンフットボールチームのペイトリオッツが、昨年に引き続きスーパーボールを制して、ワールドチャンピオンに輝いたことです。

 2001年にも優勝していますので、過去4年間で3回の優勝はアメフトのタイ記録ということで、Dynasty(王朝)時代の到来とマスメディアは表現しています。2004年のレッドソックスが優勝した際にも思ったのですが、アメリカンリーグチャンピオンと区別するためとはいえ、アメリカ国内の優勝なのにワールドチャンピオンとはなんで?と感じるのは私だけでなく、周囲のアメリカ人たちも同様のようです。

 2月といえばバレンタインデーで、3月にはホワイトデーという年中行事のようなものは日本だけかな?と思っていたのですが、ここアメリカでもやっぱりありました。ただし、ホワイトデーはないようで、その分バレンタインデーでは男性から女性へのプレゼントもありますので「愛の告白」も男女平等という感じでしょうか。

 また、小中学校では義理チョコ、キャンディーや小さなプレゼント配りを楽しむ子供たちもいるそうですが、大人では義理チョコ習慣はないようです。

 さて、プレゼントはチョコレートに限らず何でもありのようで、TVやラジオでのコマーシャルではこの時とばかりに盛んな広告合戦が繰り広げられます。興味深いのは男性から女性への定番プレゼントはバラのようで、それも1ダースのバラ(Dozen of Rose)を送るようです。夫の同僚はどの花束を奥さんに送るかを真剣に考え込んでいて、同僚のスタッフにどんなバラが喜ばれるか相談していたそうです。

 私は職場で「Hideo(夫の名)に何をプレゼントするの?」といろんな人に聞かれ、「なんで私がプレゼントする必要あるの?」と思ったのですが、考えてみたらクリスマスの時も同じようなことを聞かれ、この国では結婚して何年経っても夫婦間でのサプライズ・プレゼントをするようです。

 サプライズ・プレゼントとは文字通りに驚かせるプレゼントで、相手を驚きとともに感動させるプレゼントです。友人の誕生日のことですが、ご主人からプレゼント以外に家のあちこちに合計5枚のHappy Birthdayカードが置かれていて大変に驚いたそうです。「そんなにたくさん、何が書いてあったの?」と尋ねたら、全てロマンチックなことが書いてありとても感動したとのことで、聞いた私の方が照れてしまいました。

 私は同じ生計でやっているのに、なぜ夫婦同士でプレゼント交換なの?と現実的に思ってしまうのですが、日常的にも赤面するような会話がこちらの夫婦間ではあります。

 例えば職場にご主人から電話がかかってきた際に、必ず最後に「I love you」と言って電話を置くのです。当初は本当に驚いて「えっ? I love you?ご主人からの電話だったよね?」と思わず聞いてしまい、「そうよ、なにか問題ある?」と不思議な顔をされてしまったのですが、それほど自然と口に出るようです。最近でこそ聞き返すことはなくなりましたが、やはりその言葉を聞くと思わずドキッとしてしまうのは、文化の違いでしょうか?それとも私の性格でしょうか?


 Medical Academy NEWSで好評連載中「坂本美佐のボストン便り」は、マサチューセッツ総合病院の臨床検査技師である坂本美佐さんからの「お便り」です。病院での仕事はもちろん、“フェンウェイ球場で起こるイチローへの大ブーイング”など、硬軟おりまぜた幅広い話題で楽しめますのでご覧ください。

坂本美佐氏 1988年藤田保健衛生大学卒。藤田保健衛生大学病院、愛知県赤十字血液センターなどで輸血検査に携わり、現マサチューセッツ総合病院輸血部。

連載 坂本美佐のボストン便り




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